予測医学特別プロジェクトでは、近年の著しい成長と遂げているAI・データサイエンスの技術を取り入れ、これまで困難であった生命現象をプロセスとして解釈し予測する方法を開発しています。
人をはじめ自然や社会は、非線形非平衡多体開放系という共通の特徴を持っています。これまで自然科学は、このような現実を、出来事を支配する法則でシミュレーションしょうとしてきました。これに対して、リアルワールドデータの学習から導かれたサロゲートモデルでは、出来事を支配する法則は組み込まれていないにもかかわらず、従来の方法よりもはるかに高い予測精度を示しています。一方、サロゲートモデルでは、「なぜ」そのような変化が起こるのかを十分説明することができません。私たちは、このような課題を克服できる新たな推論基盤を開発することで、病気の発症を防ぐ健康医療を実現します。
桜田 一洋
生命医科学研究センター 予測医学特別プロジェクト
プロジェクトディレクター